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○○に行ってきたシリーズ アート

森美術館「メタボリズムの未来都市展」に行ってきました

投稿日:2011/10/16 更新日:

以前から楽しみにしていた「メタボリズムの未来都市展」(面倒なので以下「メタボリズム展」)に行ってきました。建築ド素人がみたメタボリズム展の感想です。

そもそも建築ド素人の自分がなぜ建築を愛し始めたのか、と言う話なんですが。元々は「超高層ビル」が好きだったんです。ランドマークタワーであったり、六本木ヒルズであったり、丸ビルであったり。大都会の象徴ともいえる超高層ビルに魅力を感じていました。

そんな超高層ビルのひとつ、新宿西口の東京都庁。そのビルを知ってから自分の好みが、「超高層ビル」から「建築」へとシフトしていきました。その辺りのことは詳しくはこちらの去年の記事に記載してあるのですが、簡単に言うと、建築というものが未来へのデザインを提案していたり、その一方で過去の美術体系を踏襲していたり、旧来の建物が持つ潜在的な問題を「建物」という手段で解決していたりとか、そういった「面白さ」に惹かれたのがきっかけです。

そんな大きなきっかけである東京都庁は日本を代表する丹下健三氏の作品であります。私は東京都庁で丹下健三を知り、カーサブルータスの丹下健三ムックを読み、丹下健三に魅せられ、そして私の建築趣味が始まりました。

その丹下健三はメタボリズムチームの一員です。私が魅せられた丹下健三の東京に関する都市計画なども、メタボリズムという思想に含まれる範囲の作品であり、今回の「メタボリズム展」は、そういった部分から非常に楽しみな展覧会でした。

自分としては面白くないはずがない!という勢いの「メタボリズム展」。結論から言うと、想像通り非常に面白い展覧会でした。展示のボリュームもものすごいです。出るまでに3時間くらいかかりました。

模型もあり、インタビュー映像もあり、当時の建設映像もあり…と見所が次から次へと続くのですが、その中での1番の見所は、実現しなかった都市計画のCG再現です。

メタボリズムの思想を持った建物は実現しているものも多くあります。(展示にも「実現」とかなんとかマークがあります)。ですが、本当に面白いのは都市計画の部分だと思うんですね。メタボリズムという名前の通り、「新陳代謝」を繰り返す都市を大まじめに描いた都市計画は、あまりにも現実離れしているような印象を持ちますが、これが本当に面白いんです。

そんなメタボリズム的な都市計画を、おそらく模型と図を元にCGに再現しちゃったのが今回の特別展の展示です。もちろん言うまでもなくCGは楽しいです。

ディズニーランドやディズニーシーで、欧米の人達が描く未来を知っている人は多いと思いますが、こういった昭和時代の人々の描く「メタボリズム」という未来を知るのも素敵なことではないですか?(笑) 丹下健三の都市計画思想は、お台場のフジテレビ本社屋のデザインにも現れていますし、そういった現代の建物とのつながりを考えるとまたとても楽しいです。(ただ今回、そのような解説はなかったですね。見た目はそっくりですが。)

また、丹下健三の都市計画が、日本以外の国で実現しているのも解説されており、日本人として嬉しいような悲しいような、そんな気分になるメタボリズムの都市計画の展示でした。

他にも中銀カプセルタワーだとか、私のザ・インタビューズで紹介させていただいた代官山ヒルサイドテラスや代々木の屋内競技場とか展示会場は素敵な建築さんのオンパレードです。

このメタボリズム展に行って、1つも知っている建物がない!なんてことにはほとんど全ての人がならないんじゃないでしょうか。それくらいメタボリズムに関わった建築家の建物は有名です。そして今回もいつもの森美術館と同じように、音声ガイドは無料なのでぜひレンタルすることをオススメします。

丹下健三が関わった大阪万博に関する展示もたくさんあるので、テーマパーククラスタ的な人も面白いと思います。当時の各パビリオンのパンフレットのコピーを、実際に手に取って読めます。

このメタボリズム展は美術館というより、もはや博物館ですね。オススメです。

森美術館公式ページ

追記:欲を言えば、今見ることが出来るメタボリズムチーム出身の建築の紹介がもっとあったらいいのになあー、と思いました。過去の作品が多く、中には既にないものもたくさんあるので自分には観に行くことはできないし。メタボリズムという時代にとどまるのではなく、メタボリズム→現代の建築とつながると、建築ファンも増えるんじゃないかなと自己中心的な発想ですが。菊竹清則さんとかインパクト大ですし…

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